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救急医療対策の総合的推進—昭和52年度予算要求のポイント
著者: 高平政衛1
所属機関: 1厚生省医務局指導助成課
ページ範囲:P.85 - P.85
文献購入ページに移動近年,人口の老齢化に伴う循環器疾患の増加や,都市への人口集中化,核家族化の進行等救急医療をとりまく条件は大きく変化しつつあり,このような実態の変貌に対応した救急医療対策のあり方について早急な検討が迫られていた.
本年4月,厚生大臣は冲中重雄氏を座長とする「救急医療懇談会」を設け,今後の救急医療対策の基本的方向について検討を依頼した.同懇談会は,去る7月13日中間報告として,救急医療施設等の体系的整備,救急医学教育の充実,国民の理解と協力等を柱とする「当面とるべき救急医療対策について」の提言を行った,厚生省においては,この提言に基づいて総合的な救急医療対策を樹立し,今後3年間を目途に整備を促進するため,昭和52年度に総額124億円の予算要求を行っている.
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