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文献詳細

雑誌文献

病院35巻3号

1976年03月発行

文献概要

ホスピタル・トピックス 給食

病院給食のトピックス

著者: 松本敦子1

所属機関: 1慶大病院食養課

ページ範囲:P.33 - P.33

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 成人病を予防するにあたっては,食事が大きな役割をしめることが多い.従来は主に病気になってからの,治療としての食事療法が中心であったが,成人病においては,病気にならぬように,日頃から予防することが,最も大切と考えられる.
 最近は老年者の延命とともに,慢性疾患の患者が多くなってきている.退院した患者が入院中と同じように,食事療法を行いながら社会復帰して行くことが多い.そして外来を訪れる患者の検査で,好ましくない結果が多いのが実状である.これらの患者は,病気に対する自覚や意志の強さを必要とするが,それ以上にたいせつなことは,指導する栄養士が,患者側にたっての相談がなされることではなかろうか.これまでの経験を通じて感ずることは,①老年者における理解力の低下,②女性の場合,数値にとらわれやすいのに,その理解力が弱い.③栄養士が自分のペースで正確な数値を求めようとする傾向が強い.④食事指導のパンフレット,リーフレットなど,患者側の実際面にたったものが少ないなどがある.従来はとかく患者側にたつことが,少なかったように考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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