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ケース・レポート 脳卒中診療
秋田県立脳血管研究センターにおける脳卒中診療の体制と看護の実際
著者: 沓沢尚之1 久保静江1
所属機関: 1秋田県立脳血管研究センター
ページ範囲:P.23 - P.27
文献購入ページに移動脳卒中治療の原則
脳卒中に安静が望ましいことは,だれしも異論はないが,あまりにも安静第一主義に固執して,倒れた場所で往診治療に終始することは決して得策ではなく,むしろ慎重な配慮のもとに専門病院への早期移送を行うべきであることを私どもは常に主張してきた.脳卒中の死因は必ずしも脳死によると限らず,呼吸器,泌尿器系の感染症,消化管出血,水電解質代謝異常,誤嚥による窒息など種々の合併症によることが少なくないが,早期に病院に収容することは,これら合併症の予防,治療に有効であることはいうまでもない.のみならず,従来内科的治療では救命困難な重症頭蓋内出血の中には,早期に外科的治療を行うことにより救いうるものがあり,早期診断,早期治療の重要性が最近とくに強調されてきた.
脳卒中に安静が望ましいことは,だれしも異論はないが,あまりにも安静第一主義に固執して,倒れた場所で往診治療に終始することは決して得策ではなく,むしろ慎重な配慮のもとに専門病院への早期移送を行うべきであることを私どもは常に主張してきた.脳卒中の死因は必ずしも脳死によると限らず,呼吸器,泌尿器系の感染症,消化管出血,水電解質代謝異常,誤嚥による窒息など種々の合併症によることが少なくないが,早期に病院に収容することは,これら合併症の予防,治療に有効であることはいうまでもない.のみならず,従来内科的治療では救命困難な重症頭蓋内出血の中には,早期に外科的治療を行うことにより救いうるものがあり,早期診断,早期治療の重要性が最近とくに強調されてきた.
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