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私的病院運営のポイント
経営近代化への脱皮を目指して〔2〕
著者: 長沢一男1 荒井潔1 武内昶篤1
所属機関: 1東村山地区病院管理研究会
ページ範囲:P.80 - P.82
文献購入ページに移動経理関係の問題調整が,ある程度前進し,共通の理解の上に立って話し合えるようになった頃,労務問題という新しい課題にこのグループは直面するようになった.経理問題から労務問題へと中心のテーマが移行したわけである.その理由は,好むと好まざるとにかかわらず,日常業務のなかで,労務問題の占る比重が大きくなったからである.もう少し具体的に述べるならば次のようなことがいえる.
第1に,労働組合の活動が,単組を中心とした,一病院内の労使関係から,連合活動,共闘体制の強化へと,質が変化したこと.第2は,看護婦・医師を中心とした人材不足が増進された.しかも,この問題は一病院の努力で解決可能な問題ではない.にもかかわらず,労働条件にも大きく作用して,経営をますます圧迫する結果となったからである.
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