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人
農村医療と取り組んで25年 秋田県厚生連由利組合総合病院院長—和泉昇次郎氏
著者: 菅原虎彦1
所属機関: 1聖路加国際病院
ページ範囲:P.16 - P.16
文献購入ページに移動将来の進路を模索中の昭和26年6月突然,由利組合病院長に指名された.仕方なしに行ってみると,両便検査と血算程度の設備しかない30床の惨めな病院に驚いた.6か月の約束だったが,その間に彼の中で発酵してきた理念は,恵まれない農村の生活環境で物質的な地域格差はともかくとしても,医療に地域格差や貧富格差があってはならないとの信念となり,"最高の医療を最低の医療費で"の目標を掲げた.地域の人びとは最早彼を放さない.
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