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文献詳細

雑誌文献

病院35巻6号

1976年06月発行

文献概要

特集 病院と看護学校 病院が看護学校をもつメリットとデメリット

自らが教育し,自らの病院に適した看護婦を得る

著者: 杉岡直登1

所属機関: 1九州厚生年金病院

ページ範囲:P.24 - P.25

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 病院が看護婦養成施設を持つことの損得を論ずる前に思うことは,まず病院の使命の一つとして,医師,看護婦その他医療技術者を教育し,研究の場を与えることである.ことに看護婦にあっては臨床実習を重視した関係上,自らの手で卒前教育を行うをよしとされた.病院開設の先覚者たちは,優れた病院の資格として看護婦の養成を考えていたに違いない.立派な病院であるが看護婦の養成施設を持たないで卒後教育のみを行う病院を見かけるようになったが,臨床教育を重視するならば,白い布地から染めてゆく場となるのが望ましいと思う.
 厚生年金病院(東京,大阪,九州)において,開院後まもなくそれぞれ高等看護学院が併設されたのも,1つにはその次元の目的があり,2つには自らの施設に適した看護婦を自らの手で養成することを考えられたのであって,当然であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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