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成田騒動時の見事な采配は昔の杵づかか—成田赤十字病院院長 渡辺進氏
著者: 小野田敏郎1
所属機関: 1佼成病院
ページ範囲:P.16 - P.16
文献購入ページに移動恩師の初代院長の後を継いで成田赤十字病院の院長になられてから18年間,物心ともにこの病院の今日を育成された.さる年,千葉県の病院視察旅行でこの病院を見学させていただいた折,空港に予定されている三里塚御料牧場にご案内をいただいた.亡き橋本寛敏先生がご紋章の輝く馬車に乗られ,渡辺院長が鞍上ゆたかに騎馬で広い牧場を回られた.それは陸軍大御所の御曹子の氏が名匠遊佐幸平氏に師事し天覧馬術に選手将校として吹上御苑に出場されたその姿であった.日本病院会常任理事,日赤院長連盟副会長.俳句をよくし論愚と号す.かねて伝統ある軍医団雑誌の編集長をなされたが,いま新生日本病院会雑誌の編集委員長をされる.これも昔とられた杵つかというべきか.
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