病院36巻1号

1977年01月発行

特集 医療法と病院

人員基準の問題点・4—栄養士

著者： 山本辰芳¹

所属機関： ¹国立東京第二病院栄養班

ページ範囲：P.28 - P.29

　まずはじめに考えたいことは，医療関係法律の立法の精神である．すなわち，憲法で保障された生存権および「国民の社会的進歩向上に努める国の義務」を受けて，「だれでも，いつでも，どこでも，平等に標準的医療を受けられる」という国民の権利を守るためのものであり，中でも医療法は，その中核である病院等に刻する規制法として定められているものである，との認識の上に立って問題点を考えてみたい．