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文献詳細

雑誌文献

病院36巻1号

1977年01月発行

文献概要

特集 医療法と病院

医師の宿直義務と救急医療

著者: 宇山理雄1

所属機関: 1京都第二赤十字病院

ページ範囲:P.44 - P.46

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宿直義務の法的根拠
 病院に勤務する医師に宿直義務を強制する法的な根拠は見当らないが,医療法第16条は,「医業を行う病院管理者は医師を宿直させなければならない」と定めており,病院管理者はそれぞれ就業規則により職員に宿日直を義務づけている.したがって,医師が病院に就職する際に誓約書に署名捺印した以上は,病院管理者に対して宿直の義務を負うことになる.
 病院の宿直医師の業務内容と救急医療の問題は,労働基準法を守る点において大変難しくなってくる.労基法によると,宿直勤務は断続労働の一様態として施行規則第23条にあげられており,常態としてほとんど労働する必要のない勤務のみを認める趣旨で,所轄労働基準監督署長の許可を要件としている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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