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雑誌目次

雑誌文献

病院36巻10号

1977年10月発行

雑誌目次

グラフ

循環器病の専門病院オープン—国立循環器病センター

ページ範囲:P.9 - P.14

 わが国の循環器疾患は,人口の老齢化が進むに伴い,心臓,脈管系を中心にますます増加の傾向にあり,とくに,二つの特徴を示している.一つは,脳血管疾患が6割,心疾患が3割を占め,しかも高齢者とくに65歳以上では脳梗塞が増加の傾向にあるが,他方では心疾患の割合も年々増加し欧米と同様な傾向を示しつつあること.また,死亡率は,最近,横ばいであるが有病率・受療率が昭和30年代後半から急激に増加していることである.昭和50年には,脳血管障害・心臓疾患・高血圧などの有病率は,1,000人あたり26.5人,死亡者数は29.3人で,成人の総死亡者数の43%を示している.他方,新生児や乳幼児の先大性心疾患,リウマチ性心疾患などの対策も重要な課題となっている.
 しかし現代の医学の進歩にもかかわらず,循環器疾患の病因や病態などについては,十分にはわかっていない状況であり,心臓手術を除いて,その治療はほとんど対症療法的段階にあるにすぎない.たとえば,軽症の高血圧患者に対する降圧剤の使用にも多くの疑問があるという.また,早期診断の方法,的確な治療方針,効果的な予防法なども未だ確立されていないのが現状である.

看護基礎教育から一転,教員養成へ看護研修研究センター初代所長 吉田時子さん

著者: 吉武香代子

ページ範囲:P.16 - P.16

 この7月,厚生省の看護研修研究センターの初代所長に就任された.来年3月までは,弘前大学教授も併任という忙しい方である.出身は富山県.昭和18年9月,聖路加女子専門学校卒業.東京大空襲の時は,聖路加病院の屋上で焼夷弾の雨を目撃し,多数の負傷者の看護にあたられたとのことである.
 戦後,聖路加と日赤が合体した模範看護学院の時代を経て引続き母校に勤務.この間,昭和30年から1年間ウェイン大学に留学,35年から7年間弘前大学医学部付属看護学校教務主任,再び聖路加看護大学教授を経て45年から弘前大学教育学部教授.

病院の窓

医療制度近代化への提案

著者: 須川豊

ページ範囲:P.17 - P.17

 本誌8月号の本欄に,島内先生が「医療と診療」について書いておられる.医療法や医師法に「診療録」という言葉が残っているのは,単に言葉の問題だけでなく,制度的な思想が旧態のままであることの一例である.病院と診療所の機能分担は明確でないし,医療機関の階層化は制度的に定められていない.極端ないい方をすれば,診療所も大学病院も同じようなことをやろうとしている.
 近頃やかましい救急医療を考えてみると,まず医療の供給責任が明らかでない.国,地方公共団体も医療機関も制度的な責任はない.患者の要求は時間外診療であって,医療側のみる緊急医療ではないから,ある病院が先発して時間外体制をとれば,軽症も重症も殺到して責任の持てる医療は行えない.医療事故がやかましいので,医師は専門外の患者はみない.労務問題も大変で,関係者の善意だけでは救急医療体制はとれない.学識者にうかがうと,医療制度の非近代的であることは認めるが,その改正は困難で,むしろ不可能だとのお答えである.しかし,新医療費体系から始まって,社会保険制度の抜本改正が叫ばれて久しい.真面目な医療担当者の苦悩と国民の医療に対する雑多な要求,患者の医師不信などを考えると,医療制度の近代化は国家的緊急事である.

病院薬局の動き

変わりつつある病院の薬局業務

著者: 井上良則

ページ範囲:P.18 - P.21

調剤は匙と鋏があればよいという医師もあるが,これは病院薬局の実状を理解していない発言であるという.薬局業務の転換と最近の動向,そしてそういう中での薬剤師の役割について考察を加えてみると……

コンピュータ利用

病院コンピュータ・システムの現状と今後

著者: 今井敏雄 ,   大櫛陽一 ,   高橋久雄 ,   山本和男

ページ範囲:P.22 - P.27

 病院におけるコンピュータ利用は,今一つの反省期を経て,大きな曲り角に来ているといわれる.病院業務におけるコンピュータ・システムの適用範囲と効率について,その問題点を検討するとともに,今後の方向を探ってみよう.

婦長の業務

婦長のリーダーシップのあり方—市中病院の婦長の姿から

著者: 山西みな子

ページ範囲:P.28 - P.32

 准看廃止の声もあがり,待遇よりも専門職として修練の場を得られるかどうかを職場選択の基準とするナースが増えていると言われる昨今,これまで日常業務に追われて働いてきた市中病院の婦長は,そのような風潮を受けいれ,リードしていくことができるのか.看護部門管理の分析を踏まえて,ひとつの解決策を提起する.

医療社会事業

病院における医療社会事業の現状と課題

著者: 田戸静

ページ範囲:P.33 - P.38

 チーム医療が強調される現代の医療では,医師,看護婦を初めとした専門家の,各分野で果たす役割は極めて重要である.では,病院医療での医療社会事業の業務や位置はどうであろうか.現状を分析し,その問題点と課題を検討する.

ケースレポート

閉鎖,開放両病棟に入院して—アルコール症治療体験記

著者: 山口博通

ページ範囲:P.45 - P.47

 本誌9号のグラフで,国立療養所久里浜病院を紹介しましたが,久里浜病院は開放方式を特徴としています.そこで閉鎖病棟も体験した山口氏に患者の立場から開放,閉鎖病棟を対比していただいた.

病院保健婦

総合病院における保健婦活動—京都市立病院の体験と今後の方針について

著者: 奥村久

ページ範囲:P.39 - P.41

 京都市立病院では看護科に所属する3名の保健婦が,外来・入院患者の面接指導,家庭訪問などを行って,すでに10年を経過している.その間の実践の経験の中から,指導効果,問題点,今後の方向をレポートしていただいた.

病院の歩み

幾多の災害を経験して—福井日赤勤務45年の想い出

著者: 柳武夫

ページ範囲:P.42 - P.44

 本誌7月号"人"欄にご紹介した柳先生に福井日赤45年の想い出をお寄せいただいた.

ニュース

第3回医療と教育に関する国際セミナー開かる

著者: 編集室

ページ範囲:P.41 - P.41

 さる8月30,31日の両日,笹川記念会館(東京・品川区)において催されたライフプランニングセンター主催,第3回「医療と教育に関する国際セミナー」は,"地域医療におけるプライマリーケアの実践"という極めて今日的なテーマを得て,1000名近い聴衆を集めた.従来とかくナースのみに偏りがちであった聴衆の層も,本年度は新設医大の教育関係者,病院長,一般実地医らの顔ぶれも混った.
 初日の冒頭,演壇に立った武見日医会長は"日本におけるプライマリーケアの計画"と題して,戦前においては,わが国の開業医もコミュニティレベルの医療を実践してきたが,今日,特に都会地においては,家族性,地域性を失い,さらに職業的な自由さえ失ってしまっている経過を回顧しつつ,今後は,地域医師会を中心に,その地域特性に合ったプライマリーケア計画を立案しなければならない,と語った.

ホスピタル・トピックス

ICDはどう変わったか—第9回修正ICDの改正要旨

著者: 上田フサ

ページ範囲:P.48 - P.48

 ICD (International Classification ofDisease)は,人口動態統計の死因統計分類として創定されたものであるが,77年前の1900年の第1回の改正以来,約10年ごとに医学・社会状勢の進展に合わせて改正が行われ,とくに第6回修正(1948年)以降は傷病統計分類として,また第8回は病歴整理にも共用できるよう改訂が加えられた.今回,医療情報処理における傷病名の整理・検索,ひいてはmedical audit systemへの利用と,さらに使用分野の拡大が図られた.
 今回の改正は,当初,小修正の方針であったが,上記領域への利用を目差したため基本的な変更はないが,この方針を反映した分類となった.改正要旨は次のとおりである.

当直医日誌

冬の一夜—自信と不安

著者: 福井次矢

ページ範囲:P.49 - P.49

11月○日水曜日晴れ
 窓の外はもう冷たい風に,街路樹は裸になっているようだ.夏からの先輩レジデントの指導のもと,ようやく1人当直をまかされるようになり,はや10数回目になる.自信と不安の複雑な気持で今夜の当直も始まる.
 さっそく電話が鳴り,胃潰瘍の既往ある69歳男性が洗面器半分くらいの血を吐いたという.救急車にて来院.結膜は貧血様で脈拍は86,血圧122/84.入院させN-Gチューブを挿入すると新鮮血が引ける.血算ではヘモグロビン9.0g/dl,ヘマトクリット27.0%.吐血直後であることを考えると,実際はもっと低値とみなさなければならない.いっもお世話になる血液銀行のTさんに連絡をとり,血液を確保.保存血輸血600mlと輸液1,000mlを明朝までに行うこととする.

院内管理のレベル・アップ 診療 医療業務の標準化・4

業務処理基準の標準化(1)

著者: 榊田博

ページ範囲:P.50 - P.51

1.診断に関する基準
 医療をすすめるには,いろいろの生体情報を科学的に分析し,それぞれの状況に対応し,多くの医療手段の中から必要なものを取捨・選択することが基本となる.受診者の過去から未来を通じて一貫した医療を行うには,一つの医療方法に固定することなく,状況の変化に応じてすみやかに他の医療方法に移行しなければならない.そして病期,病型に適応し総合的な効果が得られるように努める.
 生物反応が多様で不確定要素が多いだけに,医療のすべての過程で目的に沿った処理を正確に行うには,高度の技術と豊かな見識が要求される.医療にかかわる意志決定は必ずしも普遍的に,だれにでも分担できるものではない.疾患の診断に個々の医師による相違が起りうる.しかし,医療が生命に直接結びつくものである事実を思えば,医療のあらゆる段階で仕事の処理が,より正確に,より簡単に,しかも効果的に処理できることが望ましい.いろいろの症状や検査結果を組み合わせ,ある疾患の断定を容易にするための一つの方法として,鑑別診断ないしは診断基準が用いられる.保険診療についても,「保険診療における治療指針」として「高血圧,精神病,慢性胃炎,胃・十二指腸潰瘍,性病,結核の治療指針」が編集された.

病理 病院病理の課題・4

中検所属病理部の現況と問題点

著者: 小出紀

ページ範囲:P.52 - P.53

中検の長としての病院病理医の誕生
 中検組織は本邦では昭和26年の山口大学をはしりとして,大学病院で組織化され始めた.検査の種類の増加,精密性,検査機器の改良と高級化などが中央化の必要性を強めたものである.検査の一環として生検材料が取り扱われることになり,病理検査室がその中に設けられることになったのも当然のことである.一方,第一線の一般総合病院では,以前からいわゆる検査室をもち,細菌検査,一般検査,血液検査,少数項目の化学検査,病理検査などを中央化して行った所が多いが,昭和30年代に入って,総合的な中央検査部門として脱皮し,近代化される病院が増えていった.したがって病院の組織体系図としては,臨床各科,薬剤科,看護科などに附加されるように並列的に検査科がおかれる所が多く,その一部に病理室がもうけられている(図1).この組織図に位置づけされた検査科には,管理者として検査科長が必要となる.この検査科長たるものは,検体のもつ意味を理解しており,臨床各科医師との連携がよくとれるという点から,医師であることが望ましいと結論され,病院はその人材として次の点から病理医に白羽の矢をたて,病理医が中検の長となっている病院が多い.すなわち,病理解剖・生検材料の組織検査は行っていきたいが,1)常勤医の仕事量として十分の量があるかどうか.

検査 検査部門の管理・8

緊急検査の時間外実施(1)

著者: 稲生富三

ページ範囲:P.54 - P.55

 病の本態を正しく把握して的確に診断し,これにもとづいて治療の方針を立て,さらには病状の経過観察や,予後の判定などに欠くことのできない臨床検査の中には,時を選ばず突発的に発症する疾病,交通事故や産業災害などにともなう不慮の傷害,予想し得ぬ病状などに対する救急診療に際し,24時間にわたって実施されなければならない検査,すなわち緊急検査がある.この検査を診療と同じように時間に制限なく常時実施するということは,医師を中心として,直接あるいは間接的に関連する部門の人々が,チームを組んで診療にあたるという現代医療の建前からいえば当然のことであろう.
 救急診療に欠くことのできない緊急検査は,本邦では欧米諸国のように専任の技師が独立した緊急検査室で検査するという施設は,まだまだ少なく,3交替制による実施にいたっては皆無といってよい.普通,時間内に依頼されれば,担当の検査技師が,日常検査の操作を一時的に中断して実施するのが常となっている.

薬剤 薬剤管理概論・7

在庫管理(各論2)

著者: 岩崎由雄

ページ範囲:P.56 - P.57

 前節(36巻7号58頁)で発注量の問題について概論を記したが,発注量,発注点は在庫意思決定が先決で,在庫維持費と品切れ損失のウェイトとバランスをどうするかという一言につきる.結論的に述べると供給(補給—院内)量の確率分布を十分にキャッチし(場合によっては理論的に仮定し),さらに発注期間中における予想(あるいは想定)供給量以上の供給量に対し,十分な安全在庫を保有して,品切れをある程度正確に(統計的確率のもとに)予防することが大切である.このことは今後コンピュータが駆使されるようになれば十分可能である.従来は人間が30年,40年という長い勤務年限により積み上げられた勘と経験という"人間コンピュータ"がやっていたわけである.
 前節でもふれたように,品切れ防止のためには,一般に多額の費用が必要とされているが,EconomicOrder Quantity-European Practice(NAA Bulletin, May 1964)によるアントンM・グロート一世らの報告を,参考までに次に引用する.

人事・庶務 庶務部門の諸問題・5

人事考課のあり方(その3)

著者: 岡野博

ページ範囲:P.58 - P.59

具体的展開(続)
 前回は病院的組織風土の特性をふまえて,人事考課制度導入にあたってのとりくみ方およびその具体的展開の中で,特に考課票の作成について分析的考課の立場から述べてきた.なお,考課票の作成にあたって総合評価の立場から,考課要素とは無関係に総合所見欄(表4)を付加的に設け,全体印象を評価させるのも有効である.

診療録 カルテを「利用」するために・6

診療録管理体制変換の実例(その2)

著者: 三宅裕子

ページ範囲:P.60 - P.61

診療録管理体制変換までの過程
 軌道を逸した管理体制を軌道に乗せるためには,強力な推進力が必要である.そこで,院長に1年間診療録委員長を努めてもらい,業務の推進を願った.毎月1回委員会を開き,委員会で採択された問題点を部長会に諮ってもらった.その結果,昨年6月診療録管理体制変換の問題を提起して,僅か3か月後の9月1日には,新しい管理体制で診療録を管理することができた.
 さて,診療録管理体制変換と決定してからの病歴室における準備作業は,次の順序ですすめた.

看護婦長日誌

小児病棟

著者: 佐藤嘉子

ページ範囲:P.64 - P.64

7月○日
 "婦長さん,おはよう"朝食中の子供たちの元気な声を聞きながら,昨夕入院した心不全のAちゃんを訪れる.尿も出はじめて状態は落着いて来ている.リウマチ熱による心筋炎で,この頃では珍しいケース,K医師にカンファレンス依頼,心よく引受けて下さる.

病院建築・100

筑波大学付属病院の設計

著者: 伊藤誠

ページ範囲:P.65 - P.72

筑波大病院の位置づけ
 筑波大学付属病院は筑波大学における医療関連部門の教育・研究施設であるとともに研究学園都市全体の医療センターでもある.1県1医大の施策からすれば,茨城県にはじめてできた医科大学でもある.
 病院は研究学園都市の中央やや北寄り,南北に細長い大学キャンパス(面積約245ha)の南端に位置する.敷地の西側は,学園都市を南北につらぬく2本の幹線道路のひとつ学園西大通り線に接し,東側はキャンパスの中央を南北に走る道路を挾んで看護婦や学生の宿舎地区と相対している.

医療への提言・16

医療と医療費

著者: 水野肇

ページ範囲:P.73 - P.76

"人口の老齢化"が意味するもの
 これから21世紀にかけての日本の福祉を考える場合,なんといっても大きな問題は,人口の老齢化である.これには2つの側面があって,ひとつは老人個々の医療や年金をどうするかという問題と,もうひとつは人口の老齢化が国の経済や社会に大きな変動をもたらすということである.それは,実際にはかなり深刻なものと思われるのだが,実感としてはあまり感じられないために,単なる計算上の遠い将来と受けとっている人が多い.これが危険なのである.
 寿命が伸びたというのはまぎれもない事実である.昭和51年の平均寿命は,遂にスウェーデンを抜いて世界一になったようである.こういったことから人々は,みんなが長寿になったと思っている.しかし,実際は,長寿(いまの医学では85歳以上)の人の数がそうふえたわけではなく,一定の年齢(75歳以上80歳ごろまで)まで生きる人はふえたが,1人の人間が長寿になるようになったということではない.国全体が老人国になりはじめたということなのである.

私的病院運営のポイント

私的病院の経営理念

著者: 堀口銀二郎

ページ範囲:P.77 - P.79

 与えられたテーマは「私的病院の経営理念」ということであるが,もとより私は医療には私的とか公的とかはないものと思っている.むしろあってはならないとさえ思っている.公も私も全く同じ立場で国民の医療を担当すべきで,これが国民の福祉の向上に寄与するものである.こんなことをいうと,何だか聖人ぶってきざに聞こえるかも知れないが,ただ医療に従事するものは,「医療に徹する」ことが,すべての根本であると考えている.
 とはいうものの,現在の法律でははっきりと私的病院と公的病院とが区別されている.公的病院は国や地方公共団体の手厚い保護があり,非課税であるが,私的病院には国の補助もなく,重い税金が課せられているのが現状である以上,私も病院経営を考え,借入金の返済や納税に対して少なからず心を痛めていることは否めない.少なくとも設備に対する返済はともかくとして,課税されることは病院の公共性から考えて不可解なものである.

研究と報告【投稿】

中材婦長の果たすべき業務について

著者: 引野裕子

ページ範囲:P.80 - P.81

 最近の医療の進歩に伴って,医療業務も多様化し,病院の業務も著しく近代化,合理化の方向に進みつつあり,中央滅菌材料部(以下中材)における看護婦の業務についても例外ではない.中材での看護婦の業務は直接患者の看護をするのではなく,器械材料の整備だけが業務の対象である.看護婦がその役割を果たすことについての是非論が従来から論ぜられてきた3)
 私は鳥取大学医学部附属病院中材で婦長として7年間,中材業務に従事して,医療に関する基礎的かつ広汎な知識をもった看護婦の存在があってこそ,初めてその業務が円滑に遂行できることを知った.そこで,以下中材婦長の果たすべき主な業務について分析してみた.

読者の声

一夜にして不適施設に—法の改正と病院/水野肇氏の二つの意見

著者:

ページ範囲:P.82 - P.82

 私の娘が今年自動車の免許を取ってきたが普通二種である.私のは30年程前に取ったもので,当時中古のトラックで試験を受けたものである.今の制度では大型二種免許に相当するもので,特殊車輌を除いてほとんどの車が運転できる.
 法の改正のたびに,既得権ということでところ天式に認められ今日に至っている.自動車免許で仕事をしている人々への配慮から,当然と思われていた.しかるに今日この当然の思想は根本からくつがえされつつある.

基本情報

病院

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1383

印刷版ISSN 0385-2377

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