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文献詳細

雑誌文献

病院36巻10号

1977年10月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 病理 病院病理の課題・4

中検所属病理部の現況と問題点

著者: 小出紀1

所属機関: 1済生会中央病院検査科

ページ範囲:P.52 - P.53

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中検の長としての病院病理医の誕生
 中検組織は本邦では昭和26年の山口大学をはしりとして,大学病院で組織化され始めた.検査の種類の増加,精密性,検査機器の改良と高級化などが中央化の必要性を強めたものである.検査の一環として生検材料が取り扱われることになり,病理検査室がその中に設けられることになったのも当然のことである.一方,第一線の一般総合病院では,以前からいわゆる検査室をもち,細菌検査,一般検査,血液検査,少数項目の化学検査,病理検査などを中央化して行った所が多いが,昭和30年代に入って,総合的な中央検査部門として脱皮し,近代化される病院が増えていった.したがって病院の組織体系図としては,臨床各科,薬剤科,看護科などに附加されるように並列的に検査科がおかれる所が多く,その一部に病理室がもうけられている(図1).この組織図に位置づけされた検査科には,管理者として検査科長が必要となる.この検査科長たるものは,検体のもつ意味を理解しており,臨床各科医師との連携がよくとれるという点から,医師であることが望ましいと結論され,病院はその人材として次の点から病理医に白羽の矢をたて,病理医が中検の長となっている病院が多い.すなわち,病理解剖・生検材料の組織検査は行っていきたいが,1)常勤医の仕事量として十分の量があるかどうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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