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文献詳細

雑誌文献

病院36巻10号

1977年10月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 検査 検査部門の管理・8

緊急検査の時間外実施(1)

著者: 稲生富三1

所属機関: 1社会保険中京病院検査部

ページ範囲:P.54 - P.55

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 病の本態を正しく把握して的確に診断し,これにもとづいて治療の方針を立て,さらには病状の経過観察や,予後の判定などに欠くことのできない臨床検査の中には,時を選ばず突発的に発症する疾病,交通事故や産業災害などにともなう不慮の傷害,予想し得ぬ病状などに対する救急診療に際し,24時間にわたって実施されなければならない検査,すなわち緊急検査がある.この検査を診療と同じように時間に制限なく常時実施するということは,医師を中心として,直接あるいは間接的に関連する部門の人々が,チームを組んで診療にあたるという現代医療の建前からいえば当然のことであろう.
 救急診療に欠くことのできない緊急検査は,本邦では欧米諸国のように専任の技師が独立した緊急検査室で検査するという施設は,まだまだ少なく,3交替制による実施にいたっては皆無といってよい.普通,時間内に依頼されれば,担当の検査技師が,日常検査の操作を一時的に中断して実施するのが常となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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