文献詳細
文献概要
院内管理のレベル・アップ 検査 検査部門の管理・9
緊急検査の時間外実施(2)
著者: 稲生富三1
所属機関: 1社会保険中京病院検査部
ページ範囲:P.64 - P.65
文献購入ページに移動緊急検査に対する考えかた
緊急検査は,診療側からすれば,救急診療に際し,一刻も早く病の本態を正しく把握するために必要な検査は,すべて緊急検査ということになる.一方,検査する側としては,毎日の数多い検査対象物を能率的に検査するため,血液とか,免疫血清とかいうように,検査項目を系統的にいくつかの部門に分けているので,すべての検査を的確に行える臨床検査技師は,そんなに多くはいない.そのうえ,宿日直制は,ほとんどの施設が人員の関係から1名で検査するというのが現状である.
検査の成績いかんによって,爾後の処置が選ばれ,患者の予後に大きな影響を及ぼす検査であって,材料の採取から成績の判定までが,およそ数10分という短時間内に可能な検査でなければならない.したがって患者の状態によっては,試料が少量より採取できないときも考慮しなければならず,手技はだれでも容易に検査できる簡易さであって,正確かつ精密性を兼ね備えている方法でないと緊急検査には採用しにくい.
緊急検査は,診療側からすれば,救急診療に際し,一刻も早く病の本態を正しく把握するために必要な検査は,すべて緊急検査ということになる.一方,検査する側としては,毎日の数多い検査対象物を能率的に検査するため,血液とか,免疫血清とかいうように,検査項目を系統的にいくつかの部門に分けているので,すべての検査を的確に行える臨床検査技師は,そんなに多くはいない.そのうえ,宿日直制は,ほとんどの施設が人員の関係から1名で検査するというのが現状である.
検査の成績いかんによって,爾後の処置が選ばれ,患者の予後に大きな影響を及ぼす検査であって,材料の採取から成績の判定までが,およそ数10分という短時間内に可能な検査でなければならない.したがって患者の状態によっては,試料が少量より採取できないときも考慮しなければならず,手技はだれでも容易に検査できる簡易さであって,正確かつ精密性を兼ね備えている方法でないと緊急検査には採用しにくい.
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