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文献詳細

雑誌文献

病院36巻11号

1977年11月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 人事・庶務 庶務部門の諸問題・5

勤務時間の管理—労働基準法をめぐって

著者: 白石太郎1

所属機関: 1聖路加国際病院医事課

ページ範囲:P.66 - P.67

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勤務とは
 勤務をするとは,就業規則の定めるところに従って,所属長の指揮管理の下で,割り当てられた職務を誠実に遂行することをいう.この簡単な事柄が,医師をはじめすべての職員に理解されれば,勤務時間の管理を論議する必要はなくなる.
 勤務時間を管理するよりどころは,いうまでもなく就業規則である.近頃は,どこの病院でも,立派な就業規則が備え付けられていると思うが,その運用の面はどうなっているだろうか.就業規則に定められていることがそのとおり守られているか,それとも,就業規則が実状と合わなくなって死文化しているかである.ともすれば,ものわかりのよさを発揮したがる所属長の職場に,就業規則とは別の慣習ができあがる例が多い.たとえば,出勤時刻は午前9時と定めてあるのに,15分位は遅れても仕方がないとか,退出時にその日の通常業務がほぼ終了していれば,誰かが早目に引き上げていくなどのことが慣習化するのである.所属長が,就業規則の条項を十分承知していて,就業規則に定めるとおりの職場管理をしているかどうか,いつもチェックしていればこういう心配はいらない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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