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文献詳細

雑誌文献

病院36巻3号

1977年03月発行

文献概要

特集 勤務医

大学病院における勤務医—歴史のある大学病院と新設大学病院の較差

著者: 正津晃1

所属機関: 1東海大学医学部,外科学

ページ範囲:P.29 - P.32

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 大学病院勤務医の実情は,国立大学と私立大学,歴史の古い大学と新設大学でかなり異なっている.一方では若手医師があふれて,少数の患者しか受け持てない.また中堅クラスの医師はよいポジションを得られず,自分の能力を十分発揮しえないまま大学病院とパートをかけ持ち,それがまた若手の昇進を妨げている現状である.他方では少数の医師で,診療,教育,研究に追われているが,近い将来卒業生が出,これを受け入れる時のことを考えると,現在は苦しくても定員増は認め難いという状況にある.しかし実状は異なっていても,大学病院勤務医は他の勤務医とは異なった共通の意識構造を持ち,自分の将来像を描いているといってよい.これらの点を含めて,大学病院勤務医の実状を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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