icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院36巻3号

1977年03月発行

文献概要

読者の声

病棟計画のPPC指向,他

著者: 勝村一郎1

所属機関: 1大建設計

ページ範囲:P.88 - P.89

文献購入ページに移動
 入院病棟というと患者が1日中ベッドで横たわっていると思いがちだが,現実には多くの自由に動き回れる人達がいて暇を持てあまし,廓下を動き回っている.ほかに場所がないから食事・談話・読書・喫煙・テレビ・ラジオ・ゲーム等から着替えまですべて自分に与えられたベッドとその回りの狭いスペースで行っている.このような現実が病人にとって望ましいのか,不満はないのか,病棟に何が欠けているかを探る必要があると思う.
 現在の病棟は看護単位により成り立っている.看護単位は直接病棟の計画を左右し,その変遷と共に変化する.戦後わが国の病院は大きく変革したが,同時に病院建築にも大きな変革を要求した.しかし歩行患者の割合が75%にのぼる現状の中で,患者の1日24時間の生活の場として病棟を見直す時期に来ているのではなかろうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら