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文献詳細

雑誌文献

病院36巻5号

1977年05月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 診療録 カルテを「利用」するために・3

病歴管理が病院医療に役立ったケース

著者: 酒井隆子1

所属機関: 1京都市立病院病歴室

ページ範囲:P.52 - P.53

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 病歴管理は病院医療にどのような機能を果しているのであろうか.病院管理者や医師の間では診療録(カルテ)の価値と病歴管理の重要性は十分に認識されていながらも,一般に病院組織の中では,直接収入につながらない部門といわれたり,その本質の理解は十分でないように思う.病歴管理は単に理論だけでは意味がなく,実際がともなわなければ価値を生じない.そこで実例のいくつかをここにあげて,病歴管理の機能の一端を知っていただき,病院医療の上にどのような意味をもつものであるかを理解していただければ幸いである.
 「カルテは病院の財産である」といわれている.価値ある資料としてのカルテ保持とその利用,活用に病歴管理の目的はあり,終局の目的は病院のそれと同様に「患者により良い医療がなされるために」という以外にない.したがって,この目的にふさわしい機能と運営がなされなければならないのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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