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ホスピタル・トピックス 薬剤
病院管理と薬の安全性(その2)
著者: 久保文苗1
所属機関: 1医薬情報センター
ページ範囲:P.87 - P.87
文献購入ページに移動 医薬品使用の安全性をおびやかす要因のうち,医薬品側の要因としては大別してっぎの2つのものが考えられる.すなわち①医薬品の品質の不適,不良,②医薬品そのものの属性ともいうべき本質的な欠陥(例,サリドマイドの催奇性,ストレプトマイシンの聴力障害等)の2つである.
これらのうち①に対する対策としては,品質基準の確立,品質検査の励行,製造・供給ならびに保管段階でのチェックが考えられる.また②に対する対策としては,開発段階におけるチェック,すなわち前臨床試験(動物実験),臨床試験(ヒト試験で,通常Phase I,II,IIIの段階で行われ,double blind testによるcontrol試験を行うのが原則になっている)はもちろん,さらに発売後のチェック(Phase IVといわれる実際の医療の場での科学的観察と,医療の場からの副作用情報の収集,それに基づく適切な行政措置などを含む)が必要である.
これらのうち①に対する対策としては,品質基準の確立,品質検査の励行,製造・供給ならびに保管段階でのチェックが考えられる.また②に対する対策としては,開発段階におけるチェック,すなわち前臨床試験(動物実験),臨床試験(ヒト試験で,通常Phase I,II,IIIの段階で行われ,double blind testによるcontrol試験を行うのが原則になっている)はもちろん,さらに発売後のチェック(Phase IVといわれる実際の医療の場での科学的観察と,医療の場からの副作用情報の収集,それに基づく適切な行政措置などを含む)が必要である.
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