文献詳細
特集 各部門の能率の図り方
文献概要
古くは医師のSolo practiceから発した医療も,医学医術の進歩の結果,近代的病院医療という高度に専門分化した,技術の複雑かつ精緻な組織的行為に発展してきた.限りなく専門化し分業化した結果,多くの技術部門と多種類の専門職種とが形成され,それぞれがひとりの患者を中心とした医療の一節を担当し,それなりに高い機能と役割とを分担するようになった.専門化,分業化は,社会産業の事業遂行における大規模生産,能率化,合理化に伴う自然的必然的動向であり,近世における経済的発展の基本条件であった.医療もこの例外ではなく,医学医術の進歩発展,そしてその社会的適用としての医療の質的向上の原因でもあり,結果でもあった.
しかし医療の分野における専門化,分業化は,一般産業部門のそれとはいささか異なった傾向がある.それは,一般産業における技術的分化にくらべて,各専門部門における自己発展と進歩の動機が強いことである.
しかし医療の分野における専門化,分業化は,一般産業部門のそれとはいささか異なった傾向がある.それは,一般産業における技術的分化にくらべて,各専門部門における自己発展と進歩の動機が強いことである.
掲載誌情報