icon fsr

文献詳細

雑誌文献

病院36巻7号

1977年07月発行

特集 各部門の能率の図り方

部門管理の問題点と能率評価の考え方

著者: 一条勝夫1

所属機関: 1自治医大病院管理学

ページ範囲:P.43 - P.46

文献概要

 古くは医師のSolo practiceから発した医療も,医学医術の進歩の結果,近代的病院医療という高度に専門分化した,技術の複雑かつ精緻な組織的行為に発展してきた.限りなく専門化し分業化した結果,多くの技術部門と多種類の専門職種とが形成され,それぞれがひとりの患者を中心とした医療の一節を担当し,それなりに高い機能と役割とを分担するようになった.専門化,分業化は,社会産業の事業遂行における大規模生産,能率化,合理化に伴う自然的必然的動向であり,近世における経済的発展の基本条件であった.医療もこの例外ではなく,医学医術の進歩発展,そしてその社会的適用としての医療の質的向上の原因でもあり,結果でもあった.
 しかし医療の分野における専門化,分業化は,一般産業部門のそれとはいささか異なった傾向がある.それは,一般産業における技術的分化にくらべて,各専門部門における自己発展と進歩の動機が強いことである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら