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文献詳細

雑誌文献

病院36巻7号

1977年07月発行

院内管理のレベル・アップ 診療

医療業務の標準化・1

医療業務の標準化とは何か(1)

著者: 榊田博1

所属機関: 1京都産業大学

ページ範囲:P.50 - P.51

文献概要

医療業務の標準化はなぜ遅れているのか
 医師は医療チームにおける中心的役割を果たす責務に任ぜられる.診療計画の設案,診療業務の処理にさいして,医師も組織の一員として組織体の管理のもとにおかれる.したがって診療業務も目的に応じて情報を集めて対処するよう看護部門その他とのコミュニケーションを密にして,その業務処理過程を合理化すべきである.
 病院ではつとに,看護部門において包括医療のうちに位置する組織と,24時間を通じた勤務体制のもとに,業務の標準化,組織化につとめ,患者の状況に応じて段階的に看護する管理体制を確立している.これに反して医師の診療は,医師個人の判断や裁量に任されていて,医療の近代化に即応しない面がある事実を否定できない1).むしろ医療業務は,その都度,個々の状況に対応して判断を必要とするので,標準化の原理を持ち込むのは不適当であるとの考えが支配している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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