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文献詳細

雑誌文献

病院36巻8号

1977年08月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 診療 医療業務の標準化・2

医療業務の標準化とは何か(2)

著者: 榊田博1

所属機関: 1京都産業大学

ページ範囲:P.50 - P.51

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医療業務の標準化をどのようにして具体化するか
1.医療業務の基準がすでにできているか
 厚生省は「病院経営管理要領」(都道府県知事宛,医務局長通知,医発第1195号,昭和40年10月9日,医発第37号,昭和44年1月17日改正)を制定した.これによって,病院での業務のうち主として経営管理に関する事項およびその業務処理について一つの規準を示した.また,この要領は病院管理の改善について助言・指導を行うときの指導要領としても用いられている.しかし,この指導要領(guide line)には医師,看護婦その他の医療従事者の具体的な実務処理についての規定を示すというよりも,経営指標に基づいて管理面での規範を示すにとどまった.
 健康保険法の規定に基づく保険医療機関および保険医療養担当規則(厚生省令第15号,昭和32年4月30日.第3次改正,昭和48年10月1日.厚生省令第39号)をはじめ,健康保険診療の治療指針などが編纂されている.個々の医師の担当する保険医療の指定医療機関と保険者との契約による医療行為の範囲と責任の分担および診療報酬の取り決め方などに言及している.これは保険医療の範囲内で一つの標準化を試みた実例といえないでもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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