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文献詳細

雑誌文献

病院36巻8号

1977年08月発行

文献概要

看護婦長日誌

内科病棟あれこれ

著者: 鈴木良子1

所属機関: 1小田原市立病院

ページ範囲:P.64 - P.64

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押しつけ看護
5月○日
 患者訪問の際,4人部屋のSさんより,「婦長さん,私のことではないが,一寸したことで,先生からも看護婦さんたちからも,一人一人来室のたびごとに同じことを注意され,聞いていて気の毒だよ.こんなに,これでもか,これでもかというようにいわれなければならないのかなあ」といわれる.その一寸したこととは,肋膜炎で要安静のTさんが4階の病室より1階ホールにあるテレビを見に行ったことである.病棟内には,食堂,娯楽室の設備はなく,個室以外はテレビの持込みを禁じているのである.私は,とっさに「看護婦一人一人が,Tさんの安静を保って,一日も早く治るのを願っていたのでしょう.Tさんの気持も考えずに,申しわけないことをしたわね.」と詫びる.前からカンファレンス時に,Tさんの安静が守れないことが,しばしば話題になっていた.人間として患者をみつめ,ニードを満たすとか,偉そうなことを論じていながら,実際には,一方的な看護を押しつけていたのではないか.また医師ともカンファレンスを持ち,患者の立場になって,安静のことを考えていたら,適切な処置がとれたのではないかと反省する.
 チームカンファレンスのあり方,計画の立案,実施,評価の未熟さを痛感する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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