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研究と報告【投稿】
医療のシステム化とME技術—システム化に伴う目的関数設定と医師労働の変化(その2)
著者: 笠原清志1
所属機関: 1慶応大学大学院,社会学研究科
ページ範囲:P.82 - P.84
文献購入ページに移動はじめに
前回,システムという概念を技術史の流れの中において位置づけるとともに,そこにおける目的関数設定の問題について考察した.つまり,システムという概念が技術革新の停滞そのものの反映であるとともに,縦割りともいうべき既存の技術をいわば横につなぐことによって,新たにおとずれた限界を打破しようとする試みであるとし,戦後の第1次医療技術革新(抗生剤を中心とした輸血,麻酔,臨床検査技術等)と今日の医療システム化との間に存在する疾病構造の変化と医療技術との関連についてふれた,今回は,E技術を基礎とするシステム理論の諸前提と医師労働,および医療行為の対象である生体の構造を対比させながら,医療のシステム化に伴う医師労働の変化について考察したい.
前回,システムという概念を技術史の流れの中において位置づけるとともに,そこにおける目的関数設定の問題について考察した.つまり,システムという概念が技術革新の停滞そのものの反映であるとともに,縦割りともいうべき既存の技術をいわば横につなぐことによって,新たにおとずれた限界を打破しようとする試みであるとし,戦後の第1次医療技術革新(抗生剤を中心とした輸血,麻酔,臨床検査技術等)と今日の医療システム化との間に存在する疾病構造の変化と医療技術との関連についてふれた,今回は,E技術を基礎とするシステム理論の諸前提と医師労働,および医療行為の対象である生体の構造を対比させながら,医療のシステム化に伴う医師労働の変化について考察したい.
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