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特集 病院と経営主体
民間病院はこれでよいのか
著者: 吉川暉12
所属機関: 1大分市医師会 2大分市医師会立アルメイダ病院
ページ範囲:P.35 - P.39
文献購入ページに移動 一口に民間病院といっても,その歴史的背景も現状も千差万別であり,とりわけ診療所と病院がベッド数を中心として区分されている現状を考えると,民間病院という枠でくくって論ずること自体少々無理があると思う.しかし公的病院と対比して考えれば,それなりに特徴は明確であり,設問の「民間病院はこれでよいのか」という言葉は同時に公的病院はこれでいいのかということの裏返しでもあるので,そのように考えてゆきたいと思う.
民間病院の登場の歴史の中で,われわれは,民間病院がその時代の地域医療ニーズに対応して優れた役割を果たしてきた事実を知っている.人間関係を中心として,所得再配分機能を医師自らが果たし,院長はリーダーとしての理想の実現を求めて運営され,専門家の求めるものと住民ニーズが一致し,経済基盤も確立されていた時代があった.
民間病院の登場の歴史の中で,われわれは,民間病院がその時代の地域医療ニーズに対応して優れた役割を果たしてきた事実を知っている.人間関係を中心として,所得再配分機能を医師自らが果たし,院長はリーダーとしての理想の実現を求めて運営され,専門家の求めるものと住民ニーズが一致し,経済基盤も確立されていた時代があった.
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