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文献詳細

雑誌文献

病院37巻1号

1978年01月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 診療録 カルテを「利用」するために・8

診療記録の量的管理—診療記録管理とは記録の単なる保管業務ではない

著者: 栗田静枝1

所属機関: 1聖路加国際病院・診療記録管理室

ページ範囲:P.56 - P.57

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貧しい日本の実状
 診療記録とは一口でいえば,医師によって書かれた,明確で完全な患者に関するすべての情報であって,これは患者のたあのものであると同時に,病院,医師にとっても貴重な財産なのである.
 「診療記録は,病院で医療行為が的確に行われているかどうかを知るための尺度である.A.H.A.(Ame—rican Hospital Association)では,それぞれの病院の診療記録管理の報告を,病院の評価を決める資料の一部として重要視している」とDr.MacEachernはいわれたが,20年以前ならともかく現在の日本の病院管理者に,この言葉の意図が正しく理解されているであろうか?わが国の診療記録管理の実状は,米国はもちろん,オーストラリヤ,ニュージーランドをはじあフィリピン,台湾,韓国の官公立病院と比較して,劣ってはいないと断言できないことを知っておく必要があると思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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