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文献概要
最近の判例からみた医療事故・1
児童の破傷風による死亡と医師の過失
著者: 稲垣喬1
所属機関: 1札幌地方裁判所
ページ範囲:P.64 - P.65
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破傷風の診療に関しては,問診等による受傷の状況等から,病名・症状を的確に診断するようにし,その程度,段階に応じ,場合によっては,破傷風の先駆症状を指示して患者の協力をまつとともに,適切な処置を早期にとるべきであるが,本件は,児童をその受傷後診察した医師が,患部を切開消毒したけれども創底の洗滌が十分でなく,また抗生物質の投与等もなかったため,児童が破傷風により死亡した結果について,医師の過失を肯定した事例である(福岡地裁昭51・3・9判決,判例タイムズ348号276参照).
破傷風の診療に関しては,問診等による受傷の状況等から,病名・症状を的確に診断するようにし,その程度,段階に応じ,場合によっては,破傷風の先駆症状を指示して患者の協力をまつとともに,適切な処置を早期にとるべきであるが,本件は,児童をその受傷後診察した医師が,患部を切開消毒したけれども創底の洗滌が十分でなく,また抗生物質の投与等もなかったため,児童が破傷風により死亡した結果について,医師の過失を肯定した事例である(福岡地裁昭51・3・9判決,判例タイムズ348号276参照).
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