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特集 医療施設間連携の芽生え
医療機関相互の連携の重要性—開業医から病院に望むもの
著者: 村瀬敏郎1
所属機関: 1渋谷区医師会
ページ範囲:P.802 - P.804
文献購入ページに移動 診療所と病院の結びつきは,それぞれの医療供給の様式,医療技術の水準,医療需給の頻度などに左右されるが,かつて医療規模の小さかった時代には大きな破綻がないまま果されてきた.
近年に至って人口構造の変化,医療技術の高度化,人間関係の断絶などを背景に医療供給のシステム化が論議される中で,あらためて診療所と病院の機能分化とその連携について見直しの議論が集中している.とくに総医療費の枠内で医療供給を合理化しようとする思考は,爛熟しつつある医療の中に,プライマリーケアなる始原的概念を生み,そこを出発点としたシステム論において診療所と病院を短絡的に結びつけようとする傾向がある.
近年に至って人口構造の変化,医療技術の高度化,人間関係の断絶などを背景に医療供給のシステム化が論議される中で,あらためて診療所と病院の機能分化とその連携について見直しの議論が集中している.とくに総医療費の枠内で医療供給を合理化しようとする思考は,爛熟しつつある医療の中に,プライマリーケアなる始原的概念を生み,そこを出発点としたシステム論において診療所と病院を短絡的に結びつけようとする傾向がある.
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