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特集 医療チームとしての栄養部門
今日の病院医療における栄養部門の意義
著者: 清水盈行1
所属機関: 1昭和大学附属病院
ページ範囲:P.886 - P.889
文献購入ページに移動病院における給食の歴史は大正7年,故佐伯矩博士が国立栄養研究所の付属施設において栄養療法の研究を始めたのがそもそもの始まりといってよい,その著書『栄養』のなかで栄養病理について,次の項目をあげて論じている.食物の摂取量が身体の要求量に対し不足か,あるいは過大な場合,不完全食の問題,食品の薬理学的作用,栄養が関与する臓器の失調等々である.それ以後,各方面で病人食の研究がなされたが,とくに慶応病院における付属食養研究所はその代表的なものといってよい.現在の病人食の食事基準はこの食養研究所から生まれたといってよいであろう.
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