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文献詳細

雑誌文献

病院37巻11号

1978年11月発行

文献概要

特集 医療チームとしての栄養部門 代表疾患にみる栄養指導の意義

高血圧症・動脈硬化症

著者: 福島摂子1

所属機関: 1東京歯科大学市川病院・栄養科

ページ範囲:P.907 - P.908

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 最近,成人病と呼ばれる疾病が年々増加傾向を示しています.ここに述べる高血圧症・動脈硬化症もその中の1つですが,すべての成人病に対する治療の基礎として考えられるのが日常の三度三度の食事ではないでしょうか.この食生活に関して,もう一度,個々に検討しながら,日常生活の中で食事療法の管理を簡単に行うことができるように,栄養士は常に指導をしていかなければならないと思います.
 成人病の治療や予防のための食事療法は,型にはまった厳しい制限の食事を実施するのでは長続きせず,短期間になることが多くみられます.食事による治療は,薬物療法とは異なり,短期間に速い効果を期待することは不可能なことといえるでしょう.個々に合った食事療法を生涯継続できるよう努力していかなければなりません.それには好きなものだけをたくさん食べて良いということではなく,食品の特徴を考えて,身体に必要なものを,その人に必要な量だけ,いろいろな種類を上手に組み合わせて食べることが大切なのです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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