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文献詳細

雑誌文献

病院37巻3号

1978年03月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 施設 施設部門の管理・9

病棟における騒音対策

著者: 伊藤誠1

所属機関: 1千葉大学・建築学

ページ範囲:P.226 - P.227

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防音サッシ
 都心の騒音は今や正常な神経には耐え難いほどのものになりつつある.ただ,そのような場所が,交通をはじめとする都市的利便のゆえに,病院の立地条件としてはかえって好ましいといったところにそもそも問題の源がある.病室など安静が大切にされるところにとっては,はなはだ矛盾した話なのである.
 しかし,これについての対応策は,少なくとも技術的にはそれほど難しいものではない.騒音の侵入口である窓面に遮音性能の高いサッシを使えばよいだけのことなのである.遮音といえばすぐ二重窓の話がでるが,普通はほとんどその必要を認めない.一重で十分に間に合うだけの気密性サッシがどこのメーカーにも準備されているからである.もちろん,これは標準型のサッシよりは割高であるが,総工費に決定的な影響を及ぼすほどのことはない.筆者が直接設計に参加した病院の中にも病室の窓のすぐ前を高架の高速道路が走るという不利なケースが一二あったが,気密度のやや高い防音サッシを採用することによって容易に事をおさめることができた(たとえば,北里研究所付属病院や大阪府立成人病センター).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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