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最近の判例からみた医療事故・3
分娩時の胎児の死亡と医師の過失の成否
著者: 稲垣喬1
所属機関: 1札幌地方裁判所
ページ範囲:P.232 - P.233
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医師が,分娩に際し,人工破膜の処置をとって経腟分娩を続行したが胎児が死亡した事案について,帝王切開をしなかった点に関しても過失がないとし,その両親の請求を棄却した裁判例である(東京地裁昭和51年7月12日判決・判例タイムズ348号244頁).産婦人科領域における医療事故として訴訟になる例は多いが,妊婦でなく胎児の死亡が問責された事例として参考となるであろう.
医師が,分娩に際し,人工破膜の処置をとって経腟分娩を続行したが胎児が死亡した事案について,帝王切開をしなかった点に関しても過失がないとし,その両親の請求を棄却した裁判例である(東京地裁昭和51年7月12日判決・判例タイムズ348号244頁).産婦人科領域における医療事故として訴訟になる例は多いが,妊婦でなく胎児の死亡が問責された事例として参考となるであろう.
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