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文献詳細

雑誌文献

病院37巻5号

1978年05月発行

文献概要

特集 病院の汚染防止 特殊施設の汚染防止

中央検査室

著者: 山田俊彦1 小酒井望1

所属機関: 1順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.384 - P.386

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 中央検査室は,病院内すべての患者の診断,治療に必要な情報を送り出す部門であり,そのため診療各科より種々の検体(血液,尿,便,喀痰その他)が持ち込まれる.これらの検体には病原微生物が含まれる場合がまれでなく,したがって感染源となる可能性がある.また生理機能検査室では患者を直接検査の対象とするため感染の機会も多い.それだけに今までにも検査室職員の感染および職員による病原微生物の散布などの問題が起り,そして改善もされてきた.しかしながら全面的な汚染防止には到っていない.現在最も問題となっているのは,中央検査室職員の微生物による汚染であり,細菌およびウイルスとくにB型肝炎ウイルスによる感染である.これらは経皮的,経口的に感染し,検査に従事する全ての人々が危険にさらされているといっても過言でない.
 そこで汚染経路別にその実態と対策について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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