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文献詳細

雑誌文献

病院37巻5号

1978年05月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 滅菌・消毒 感染管理の理論と実際・2

病院の特殊性と感染予防(2)

著者: 川北祐幸1

所属機関: 1順天堂大学・病院管理

ページ範囲:P.400 - P.401

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病院設備との関係(続)
1)空調
 病院における空調は,冷暖房と湿度だけでなく,空気の清浄化をも含めて考え設計されている.建物内に送られる空気が全新鮮空気で行われ,一度使用したものはすべて排気されることが好ましいが,経済的理由もあって,多くのところでは,再使用(リターンを取るといっている)し,手術室,ICU,未熟児室などのように,清潔度の高いところや,中検,厨房のように,ガスや臭を出すところのみリターンを取らないようにしている.もちろん,この再使用の場合,必要なフィルタによって,塵埃や細菌を除去している.
 機械係では,一定の基準で,このフィルタの交換を行っているが,手術室,ICU,未熟児室など清潔区域の交換作業は,機械係の一方的スケジュールで行うべきでなく,看護など関係部所と十分打合せた後交換作業を行うことが大切である.手術室では,交換後少なくとも12時間以上使用しない時間をえらび,その後空調区域の消毒を行ってから使用する(消毒法は後述).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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