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最近の判例からみた医療事故第6回
文献概要
判例
乳幼児にインフルエンザの予防接種をするに際して,その年齢を誤認し,規定量を超えたワクチンを接種した医師の過失を認め,その医師に接種を委嘱した地方公共団体(市)に対し,右接種による麻痺の結果について賠償責任を肯定した事案である(東京地裁昭和52・1・31判決,判例タイムズ345号139頁).集団的になされる接種の結果について,個別的に責任が追及されたとみるべき事例であり,今後も,医師の動きとともに,論議を呼ぶものと思われる.
乳幼児にインフルエンザの予防接種をするに際して,その年齢を誤認し,規定量を超えたワクチンを接種した医師の過失を認め,その医師に接種を委嘱した地方公共団体(市)に対し,右接種による麻痺の結果について賠償責任を肯定した事案である(東京地裁昭和52・1・31判決,判例タイムズ345号139頁).集団的になされる接種の結果について,個別的に責任が追及されたとみるべき事例であり,今後も,医師の動きとともに,論議を呼ぶものと思われる.
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