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文献概要
精神医療の模索・6 長期在院と社会復帰
精神分裂病の慢性化の問題をめぐって
著者: 市橋秀夫1
所属機関: 1東京都立松沢病院
ページ範囲:P.506 - P.509
文献購入ページに移動筆者が定床48名の一男子慢性開放病棟を3年間担当して,10年以上の長期在院患者だけで30名の患者が退院していったが,その時の退院患者の平均年齢は実に55歳であり,松沢病院での平均在院期間は25年であった.その病棟の位置づけは古い作業患者のたまり場というところであり,こうした慢性化した患者のケアや社会復帰活動を通じて得られた知見は,ささやかながら興味深い問題が提起されたように思われる.
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