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文献詳細

雑誌文献

病院37巻9号

1978年09月発行

文献概要

院内管理のレベル・アップ 手術 安全,確実な手術のために・6

手術室での偶発事故と防災

著者: 桜井健司1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.746 - P.747

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 天井に採光用の明り窓をつけ,自然換気で,蝿たたきといった手術室の風景はこの頃少なくなった.かわりに窓なしの人工照明下に複雑なME機器が並び,機器も多くが電動式で,換気はlaminar flowのbio—cleanといった手術室が増えてきている.そして以前は考えられもしなかったような高度の手術が日常行われるようになってきた.このような手術室の設備および機能の高度・多様化は医療の進歩に伴い必然的に起ってきたものである.しかし反面いろいろな問題も出てきた.装置が複雑・多用化するに伴い偶発事故の要因が多くなってきたのである.
 外科医として長年いろいろな病院で働いていると手術室内で起る各種の偶発事故を見聞きしたり,それに伴う医療訴訟問題を読んだりすることがある.偶発事故は普通あっても病院内あるいは手術室内という限られた場所でのできごととして処理されることがほとんどなので正確な発生頻度はわからないのが実情であるが,一般的にこの種の事故は幸い少ないと言える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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