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特集 変化を迫られる病院
これからの病院建築
著者: 吉武泰水1
所属機関: 1九州芸術工科大学
ページ範囲:P.39 - P.42
文献購入ページに移動 これからの病院建築はどのような方向に進むかの長期展望が私に与えられた課題である.医療でも建築でもまたそれらを取巻く経済や社会も激しく変転しつつある中で,長期的展望は大変な難題である.展望の基点をどこにおくかを求めて模索しているうちにナイチンゲールに行きついた.未来への展望を求めて百年余り昔の過去にさかのぼったのは意外であったが,これは基点とするに足るだけの重みをもっている.一方,筆者が描かねばならぬ将来の病院の姿はついに浮かんでこなかった.いやむしろ,"無定形"という姿が浮かんできたというべきかもしれない.構想力の不足といわれようとも,今の筆者にはこれこそこれからの病院の姿だと思われる.
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