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文献詳細

雑誌文献

病院38巻11号

1979年11月発行

文献概要

設備機器総点検

温度センサ(直接挿入型サーモスタット)—中間期における吸収式冷凍機運転の改善策

著者: 辺見九十九1 神田耕治1

所属機関: 1済生会中央病院

ページ範囲:P.941 - P.941

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吸収式冷凍機とその概要
 吸収式冷凍機は冷媒である純水を高真空の容器内で蒸発させて低温を発生し,蒸発した水蒸気をよく吸収するリチームブロマイド溶液に吸収させ,また冷媒を吸収した吸収液を熱することにより,その中の冷媒を蒸発分離させてそれぞれ再使用するようにしたものである.
 吸収液系統のみ説明すると,蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を吸収して濃度の薄くなった吸収液(希液)はポンプで2つの個所に送られる.一つは再生器から降りてきた濃度の高い吸収液と混合し吸収液配分装置から吸収器外面に均一に散布され冷媒蒸気を吸収しながら流下する.もう一つは,熱交換器を通って再生器に入り,ここで再生器管内に供給される熱蒸気によって冷媒を蒸発して濃度を増し,再び熱交換器を経て吸収器に入り吸収液の濃度を一定に保つ.吸収液管と凝縮器管内には冷却塔(クーリングタワー)からの冷却水が通っており,吸収液の冷媒吸収熱および冷媒蒸気の凝縮熱を奪って冷却塔へと循環する.基本的には,エネルギー源である蒸気の容量制御と冷却水の温度制御,加えて高真空の維持が大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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