文献詳細
文献概要
いま民間病院は
病院デラックス化への対応
著者: 佐藤安正1 岡村一雄2
所属機関: 1井口整形外科病院 2岡村病院
ページ範囲:P.975 - P.977
文献購入ページに移動病院のデラックス化の対象としては,次の3つのものが考えられる.すなわち,容器としての建物,診察室,病室,手術室など,内容としての医療機器,そしてそこに働く人たちとである.これらについて採算を度外視した投資を行うことがデラックス化ということにもなろうか.
公共の施設は別として私的病院のデラックス化は,当然のことながら経営を有利に導くための投資と考えられよう.確かに,病室をデラックス化すれば,患者に快適な居住性と優越感を満足させることによって,差額料を高くするといった大義名分も立つに違いない.しかしそれは,地域医療に奉仕するという病院本来の姿ではないはずである.
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