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脳卒中救命に取組んで10年—秋田県立脳血管研究センターを訪ねて
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ページ範囲:P.985 - P.990
文献購入ページに移動 秋田県立脳血管研究センター(以下秋田脳研)は,我が国では唯一の脳卒中専門病院である.開設は昭和44,ちょうど10年を経過している.秋田駅から徒歩で10分ほどのところに立つこの病院の建物はすでに古びて目だたないが,ひとたび内部に足を踏み入れると,1階から6階まで,コンパクトながらきわめて密度の濃い診療と研究が行われている.
開設当初の昭和40年代の初頭では,秋田県は脳血管障害による死亡は全死亡者数の35%を占め,日本一の脳卒中県といわれ,その予防と治療は県の医療対策の最重要課題となっていた.そこでこれらの疾病の克服を目指して,昭和41年12月脳血管研究センター設立委員会が設置され,委員長に副知事,委員は当時の東北大の中村隆内科教授,葛西森夫外科教授ら9人で構成された.43年12月センター研究所開所,44年には病院の外来診療および入院診療を開始した.
開設当初の昭和40年代の初頭では,秋田県は脳血管障害による死亡は全死亡者数の35%を占め,日本一の脳卒中県といわれ,その予防と治療は県の医療対策の最重要課題となっていた.そこでこれらの疾病の克服を目指して,昭和41年12月脳血管研究センター設立委員会が設置され,委員長に副知事,委員は当時の東北大の中村隆内科教授,葛西森夫外科教授ら9人で構成された.43年12月センター研究所開所,44年には病院の外来診療および入院診療を開始した.
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