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新病院建築・16
国立がんセンターの設計—面目を一新したがん撲滅への一大基地
著者: 山口輝男1
所属機関: 1厚生省医務局整備課
ページ範囲:P.333 - P.339
文献購入ページに移動はじめに
国立がんセンターは,昭和37年5月23日,わが国で最初の,国立のがん専門病院として発足した.以来,治療,診断,研究において,常にその先駆者として偉大な成果をあげ,国内はもとより,全世界にわたって指導的役割を果たしているものである.
ところが,その施設は以前,旧海軍の医療施設であった部分や,昭和初期の建築で当時東京市立病院であった建築物のほか,国に移管されてから,がん専門病院として最少限度必要とする治療部門,外来診療部門の建物を増築し,狭隘な敷地に余すところなく,建築物が不整形に建ちならんでおり,外部の人々が見ると,これが悪病がん撲滅のための強力な成果をあげている施設とは思えなかったであろう.
国立がんセンターは,昭和37年5月23日,わが国で最初の,国立のがん専門病院として発足した.以来,治療,診断,研究において,常にその先駆者として偉大な成果をあげ,国内はもとより,全世界にわたって指導的役割を果たしているものである.
ところが,その施設は以前,旧海軍の医療施設であった部分や,昭和初期の建築で当時東京市立病院であった建築物のほか,国に移管されてから,がん専門病院として最少限度必要とする治療部門,外来診療部門の建物を増築し,狭隘な敷地に余すところなく,建築物が不整形に建ちならんでおり,外部の人々が見ると,これが悪病がん撲滅のための強力な成果をあげている施設とは思えなかったであろう.
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