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人
結核患者の心の灯となってきた国立療養所東京病院院長 島村喜久治氏
著者: 石原啓男1
所属機関: 1国療東京病院放射線科
ページ範囲:P.460 - P.460
文献購入ページに移動 昭和12年4月,氏は東京大学医学部を卒業し,直ちに東京府立清瀬病院に就職された.当時の肺結核はその治療も医療行政も誠に貧弱なものであり,若き氏はこの問題に情熱を燃やし取り組んで来られた.結核研究に打ち込む一方,結核患者の悩み苦しみに対して親身となって当たり,絶えず励まして来られた.NHKの療養相談や療養雑誌での氏の啓蒙記事がいかに多くの結核患者の心の灯となっていたことか.若くして国立療養所清瀬病院の院長職につかれ,敗戦直後の困難な時期の療養所管理に心労を重ねられたことは,氏の白髪と当時の名著書"院長日記"でその一端を知ることができる.
昭和37年1月,国立東京療養所と合併し国立療養所東京病院となってからは,副院長として,砂原院長の補佐役を努めて来られたが,昭和53年12月二代目東京病院院長に就任された.昭和54年4月には第541回日本結核病学会の会長の大役を受け持たれている.
昭和37年1月,国立東京療養所と合併し国立療養所東京病院となってからは,副院長として,砂原院長の補佐役を努めて来られたが,昭和53年12月二代目東京病院院長に就任された.昭和54年4月には第541回日本結核病学会の会長の大役を受け持たれている.
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