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企画2 病院と緑化
緑化計画の進め方と予算
著者: 荒木菊次12
所属機関: 1日本病院緑化研究会 2元東海北陸地方医務局
ページ範囲:P.492 - P.495
文献購入ページに移動 日本の病院緑化については,上原敬二博士が大正13年10月著述された『造園学汎論』の中で,"療養造園"として日本で始めて取り上げられ,「病院」「療養院」「サナトリア」の3節にわたり,治療園としての設計上の問題点を力説されておられる.降って1959年,日本病院協会の理事会において,病院の緑化運動が議題となり,翌1960年3月号の本誌に,当時病院管理研修所主事であられた吉田幸雄先生が,「病院緑化運動について」という題のもとに,緑化の重要性をしばしば述べられ,これを実践するように全国に呼びかけられた.
その後20年余を経た今日,一部関係者のたゆまぬ運動の展開努力があったとはいえ,その結果は牛歩の感を深くする.ではなぜ病院の緑化は病院経営者,管理者には魅力がないのか.かつて藤井常男氏(日本病院緑化研究会理事)は,緑化の整った病院には基準給食,寝具と同様に点数加算が認められたらどうかといわれたが,これも一つの方法かも知れない.医療金融公庫あたりから緑化経費が融資の対象ともなればまさに発展すること疑いなしといえる.
その後20年余を経た今日,一部関係者のたゆまぬ運動の展開努力があったとはいえ,その結果は牛歩の感を深くする.ではなぜ病院の緑化は病院経営者,管理者には魅力がないのか.かつて藤井常男氏(日本病院緑化研究会理事)は,緑化の整った病院には基準給食,寝具と同様に点数加算が認められたらどうかといわれたが,これも一つの方法かも知れない.医療金融公庫あたりから緑化経費が融資の対象ともなればまさに発展すること疑いなしといえる.
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