文献詳細
文献概要
ニュース
第2回プライマリケア学会から
著者: 編集室
所属機関:
ページ範囲:P.558 - P.558
文献購入ページに移動「プライマリケアの展開過程」と題して武見会長は,まず行政主導型の我が国の医療体制下では,プライマリケアの実践はまず不可能に近い,と前置きした後,プライマリケアとは,発病前からリハビリまで,一貫してコントロールの下に置くことであると定義し,家庭的ストレスや職域的ストレスなどpreclinicalな段階でのコントロールも大切であると語った.またプライマリケアの実践は医学以外の経済学を中心とした諸生活科学の参加が必要であると同時に地域における職能的組織化が必要であり,更にpreclinicalな環境整備から産業医学との結合まで必要であり,これは国民の参加なしにはできないと語った.また,その実践に当たっては,地域の実情に見合った医療的,社会的(施設など),経済的計画性が大切であると述べ,今後プライマリケアは医師会病院と地域保健調査会が中心になって展開されるべきものであると結んだ.
掲載誌情報