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特集 病院給食の新しい動向
冷凍食材の現況と取扱い上の問題点
著者: 田中武夫1
所属機関: 1水産庁東海区水産研究所冷凍研究室
ページ範囲:P.654 - P.658
文献購入ページに移動ここでいっている冷凍食材とは,凍結されたいわゆるフローズン形態の食品材料のことであって,よくいう冷凍食品だけをさすのではない.冷凍食品というのは「前処理を施し,急速凍結を行い包装された規格商品で,簡単な調理で食膳に供されるもの……」と定義されるように,デパートやスーパーのショーケースに入っているあの小口の冷凍品をさす.このような製品ないしは半製品形態の冷凍食品以外に,丸ごとの大きなマグロやカツオ,半分にタテ割りした豚や15〜20kg単位の大きな肉ブロックなど,いわば原料形態の冷凍品の分野が別にあって,実はこちらの分野のほうが産業的にははるかに大きい.この原料形態のほうを冷凍品,小口の冷凍食品のほうを冷凍食品,と紛らわしい呼び名ではあるが,私どもは区別して呼んでいる.今回の冷凍食材には冷凍品,冷凍食品両方を含めて扱うこととしたい.
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