文献詳細
特集 80年代の病院医療の課題
文献概要
医学の進歩の実際適用の技術的中核としての病院には,医師のほか,薬剤師,看護職員,放射線技術者,検査技術者,リハビリテーション関係技術者,栄養士など,いわゆるパラメディカル・スタッフが医療技術者として多数活躍している.しかも,現在,不足傾向にあるこれらのパラメディカル・スタッフが,1980年代の病院では充足されるのか,されないのか,また,病院内で組織的にどう位置づけられるのか,医療機能の上でどのような役割を持つことになるのかなどを見通して論述して欲しいという編集者の要望である.
このテーマに正確な結論を用意することが難しいことは医療関係者の等しく認めるところであろう.それは,例えば量的な人員の充足についても,医療従事者の養成が,医師は養成にかなり長期間を要するので,10年後の見通しもある程度は可能であるが,医師以外のパラメディカル・スタッフは社会的要請あるいは経済的景気変動などにより,養成と就業の状況が短期的に変化する可能性が大きく,かつ,需要が増大すれば養成の拡大も短期的に対応できるものが多く,中には薬剤師や栄養士のように,すでに過大に養成されているものもあることなどで,将来予測が極めて困難である.
このテーマに正確な結論を用意することが難しいことは医療関係者の等しく認めるところであろう.それは,例えば量的な人員の充足についても,医療従事者の養成が,医師は養成にかなり長期間を要するので,10年後の見通しもある程度は可能であるが,医師以外のパラメディカル・スタッフは社会的要請あるいは経済的景気変動などにより,養成と就業の状況が短期的に変化する可能性が大きく,かつ,需要が増大すれば養成の拡大も短期的に対応できるものが多く,中には薬剤師や栄養士のように,すでに過大に養成されているものもあることなどで,将来予測が極めて困難である.
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