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大学の地域医療参加のモデル—東京医科大学八王子医療センター
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ページ範囲:P.829 - P.834
文献購入ページに移動 東京都下旧三多摩は,都内に近く環境に恵まれた療養地として以前から結核療養所や精神病院の多い地域だったが,一般病院は少なく,近年の通勤圏拡大による人口増に伴い,その不足は更に深刻になった.旧三多摩の中央に位置する八王子市が同様の事情に悩み,医療施設誘致を決めたのが昭和50年.この誘致に応え,51年東京医科大学が土地の提供を条件に進出を決定し,本年4月,研究・教育・診療のかたわら24時間応需の第三次救急を行う循環器専門診療施設,東医大八王子医療センターを開設した.
当センターは,高機能施設でかつ救急医療を行うことという市民・行政側の要望と,入院診療及び紹介を原則とする外来診療を行う特殊専門病院であり,医師会員の卒後教育を実施してほしいという地元医師会の要望に応えるとともに医薬分業方式も採用しており,構内には地元薬剤師会と東京薬科大学の協力による薬剤センター薬局が設けられている.このように大学が,自治体・市民・医師会・薬剤師会と広く協力関係をもつ例は珍しく,大学が地域医療に参加するモデルケースと言えるだろう.
当センターは,高機能施設でかつ救急医療を行うことという市民・行政側の要望と,入院診療及び紹介を原則とする外来診療を行う特殊専門病院であり,医師会員の卒後教育を実施してほしいという地元医師会の要望に応えるとともに医薬分業方式も採用しており,構内には地元薬剤師会と東京薬科大学の協力による薬剤センター薬局が設けられている.このように大学が,自治体・市民・医師会・薬剤師会と広く協力関係をもつ例は珍しく,大学が地域医療に参加するモデルケースと言えるだろう.
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