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文献詳細

雑誌文献

病院39巻12号

1980年12月発行

文献概要

実務のポイント 施設

配管の漏れ事故例とその対策

著者: 辺見九十九1

所属機関: 1済生会中央病院施設課

ページ範囲:P.1060 - P.1061

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 配管というものは,給水,排水,蒸気,給湯,通気管など建築設備として,その規模の大小,その構造の簡易,複雑さに差はあっても,常に人間生活の場における基本的設備である.その目的は,それぞれの配管機能を生かし,しかも長期にわたり,中高層ビルはもちろん一般家庭に至るまで,建物内の居住者の保健衛生の保全と,安心して生活環境の向上を図れるものでなければならない.
 これを人体にたとえれば,生命保持の機能源となる大動脈,静脈,そして消化器官の類と言っても過言ではあるまい.したがってこれらを機能的,用途的に誤った設計のもとで,無理な接続や不完全な施工を行い,更に適切な維持管理を行わなければ,それはまさに(後述するように多くの問題点となる)衛生的設備が逆に非衛生的設備になって危険やむだ,ひいては不安や苦心などといった事態を招来する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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