文献詳細
文献概要
新病院建築・36
千葉県救急医療センター
著者: 野口照義1 西野範夫2
所属機関: 1千葉県救急医療センター 2田中・西野設計事務所
ページ範囲:P.1069 - P.1074
文献購入ページに移動千葉県救急医療センター設立の沿革
当救急医療センターは,千葉県の救急医療体制の一環として機能する三次救急専門医療施設で,千葉県下救急医療体制の要でもある.千葉県では,昭和52年度から救急医療体制整備3か年計画を策定し,この計画の基礎調査として,千葉県医師会並びに県共同による医療実態調査が,県下国公立施設を含めた医療機関総数の99%を対象として行われた.他方患者搬送を実施している全県下消防機関を対象に,救急車の搬送動態を調査した.
この調査結果は,医師会,国公立病院関係者,搬送担当の消防機関,県および市町村などの代表者で構成されている千葉県救急医療連絡協議会で分析検討され,救急医療体制を初期診療体制(一次救急医療体制),二次救急医療体制,三次救急医療体制の三階層に区分して整備し,同時にこれら各体制間の連携を円滑に計るため,全県下を対象として救急医療情報システムの整備が必要であると結論づけられた.この結論に基づき,具体的施策をまとめ,千葉県医療機関整備審議会で諮問され,同審議会より救急医療体制の整備確立の必要性が,昭和52年1月に答申された.
掲載誌情報