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文献詳細

雑誌文献

病院39巻3号

1980年03月発行

文献概要

特集 診療録の保存と利用

診療録マイクロ化の諸問題

著者: 大塚親哉1 丸林葉子1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属医院診療録中央管理室

ページ範囲:P.214 - P.217

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 診療録は誰のものかとの質問に対して,ある者は医師のものと答え,あるものは患者のものと言う.ひと昔以前であれば,医師のものとの答が大多数を占めたであろうし,それも主治医個人のものとの認識が高かったはずである.
 しかし,考えてみれば,診療録は患者自身のために,診療を担当した医師が記録し,保存をしているものであり,それが診療録のもっとも大切な意義であることは明らかである.もちろん医学が博物学と同様に記載の科学であり,集積された記載が体系づけられ,発展してきた学問であることを否定するものではない.その内容は科学的な観察記録であろうが,それは現在二義的なものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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